61歳のトム・ワトソン（米）が熱い闘志をみなぎらせシーズン初戦に臨む。

　米チャンピオンズツアーの今季開幕戦、三菱エレクトリック チャンピオンシップ at フアラライ（現地時間21?23日／ハワイ、フアラライGC）は過去5年間の同ツアーメジャー優勝者、過去2年間のツアー競技優勝者など限られた選手しか出場できない大会だ。この一戦にディフェンディング・チャンピオンとして参戦するワトソンは「この時期はいつもワクワクするね。今シーズンをどうやって戦っていこうかと考えるのは楽しい。まるでレースが始まる前みたいだ」と、還暦を過ぎてなお目を輝かせている。

　昨年大会では10歳年下のシニアルーキー、フレッド・カプルス（米）と最終日に激しい首位争いを繰り広げ、最後はわずか1打差でカプルスを振りきり優勝。シニアの舞台でもまだまだ元気なところを見せつけただけに、今年はその再現を狙っている。「いつもはショートゲームの練習ばかりしているよ。パッティング、チッピング、バンカーショット…。これらは以前に比べ精度が良くないからね」と今でも技を磨くことを忘れず、開幕戦連覇に意欲満々といったところだ。
　
　その他、昨年の雪辱に燃えるカプルスや3年連続賞金王のベルンハルト・ランガー（独）、シニア屈指の実力者ジェイ・ハース（米）、昨季のチャールズ・シュワブカップ選手権優勝者ジョン・クック（米）なども顔を揃え、いぶし銀たちのシーズンがいよいよ幕を開ける。