3日目を終えて後続に4打差をつけ独走態勢に入ったかに見えたトム・ワトソン（米）だったが、またもメジャータイトルは目前で彼の手のひらから滑り落ちた。

　米チャンピオンズツアーのメジャー今季最終戦、コンステレーション・エナジー・シニア・プレーヤーズ選手権は現地時間4日、メリーランド州ティモニウムのボルチモアCCイーストCを舞台に最終ラウンドを行った。首位からスタートしたワトソンは3バーディ、3ボギーのイーブンパー70とスコアを伸ばせず、通算12アンダーのままホールアウト。この日ノーボギーの6アンダー64をマークしたジェイ・ハース（米）に逆転を許し、1打差の2位に甘んじた。ハースは先月のグレーター・ヒッコリー・クラシック at ロックバーンに続く出場2試合連続優勝を達成した。

　今夏の全英オープンでは最後の最後まで優勝戦線を賑わしたが、最後はスチュワート・シンク（米）とのプレーオフに破れ2位にとどまったワトソン。今回は好調なショットにパットが噛み合い圧倒的有利かと思われたが、出だし1番のボギーでつまずくと、バーディ、ボギーを交互に出す不安定なラウンド。その間、単独5位からスタートしたハースが着実にスコアを伸ばし、14番のバーディで首位を行くワトソンの背中をとらえた。15番でワトソンがバーディを奪って一旦突き放したものの、上がり2ホール連続バーディのハースが先に通算13アンダーでホールアウト。ワトソンは最終ホールをバーディで締めくくることが出来ず、1打差で惜敗を喫した。

　以下、通算7アンダー3位タイにマーク・ウィービー（米）とローレン・ロバーツ（米）。賞金ランク1位のベルンハルト・ランガー（独）は通算6アンダー5位タイ。日本勢唯一出場の尾崎直道は終盤4ホールで3つボギーを叩くなど苦しみ、2オーバー72止まり。通算5オーバーは前日よりわずかに順位を下げ、43位タイで今季最後のメジャーを終えた。