今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権（現地時間8月8?11日／ニューヨーク州、オークヒルCC）に向け、大会主催者であるPGA・オブ・アメリカが前代未聞の企画を打ち出した。なんと、最終日15番のピン位置をファンに決めてもらおうというのだ。

　ファンには嬉しいこの企画の舞台は、グリーン右側に池があり、左側にはバンカーがぱっくりと口を開ける181ヤードパー3の15番。当然、メジャータイトルの優勝争いの行方を左右する大事なホールだ。そのグリーン上に4つのピン位置（Hole Location A?D）を提示し、それを選択肢としてファンに投票してもらうという大胆なこの企画。7月23日から大会3日目の8月10日までの期間にPGA・オブ・アメリカのウェブサイトから投票できる。

　さらに驚くのはこの企画が帝王ジャック・ニクラウス（米）から出されたものだということ。1980年に同コースでアンディ・ビーン（米）に7打差をつける圧勝で全米プロゴルフ選手権5勝目（大会歴代1位タイ）を飾った帝王は今大会のホスト役でもある。そこで出てきたアイデアが究極のファン参加型のものだったというわけだ。

　自分が選んだピン位置でメジャーの優勝争いが繰り広げる。ファンにはたまらない大会になるに違いない。