大会連覇を狙うダレン・クラーク（北アイルランド）に、ピーター・ヘッドブロム（スウェーデン）が待ったをかけた。

　欧州ツアーのKLMオープン（オランダ、ザントフォールト、ケンネマーG＆CC）は現地時間22日、第3ラウンドの競技を終了。クラークと並ぶ通算8アンダー首位タイでスタートしたヘッドブロムが1番バーディ、2番イーグルとスタートダッシュに成功して一気にそのまま突っ走った。6アンダー64でフィニッシュし通算14アンダー。今季ツアーの54ホール最少ストロークで単独首位に立ち、気分よく最終日を迎えようとしている。

　現在賞金ランク155位と低迷しており、あと40人抜かなければ来季のシード権が獲得できない。そんな状況の中、「今日は良いスタートが切れた。明日もこんな風にプレーできればいいね」とツアー3勝目へ目を輝かせた。最近になってコーチから自分と向き合ってプレーすることを教えられた。そして新しいパッティング練習法を続けている。まず1メートル弱の距離から続けて8回カップに入れ、次に1.2メートルから同じく8回決めるとのこと。

「ロックローモンド（6週間前のバークレーズ・スコティッシュ・オープン）では1時間20分かかったけれど、今週の木曜日（20日）は16発続けて沈めたよ。この先ずっとこんな風にパッティングできれば最高だね」とヘッドブロム。2位のピーター・ローリー（アイルランド）に2打差、3位のクラークに3打差つけているだけに、パッティングの好調が続けば、勝利はおのずと転がり込んでくるはずだ。

　一方、大会連覇のかかるクラークは10番までに3つスコアを伸ばしながら、その後ピタリと勢いが止まった。08年大会では息子2人の目の前で栄冠を手にして大感激。その再現を狙っているだけに、猛チャージでの逆転を誓っている。