地元のヒーロー、アーニー・エルス（南ア）が正念場で好プレーを続けている。

　南アフリカのサンシャインツアーと共催で開催されている欧州ツアー2010年シーズン開幕戦のアルフレッド・ダンヒル選手権（南ア、レパード・クリークGC）は現地時間の11日、第2ラウンドを終了。初日14位タイにつけていたエルスが5アンダー67をマークし、通算9アンダーで2位タイの好位置に浮上した。

　しかし同じ14位タイからスタートしたパブロ・マーティン（スペイン）がこの日は神懸かり的なゴルフで9アンダー63と爆発。通算13アンダーまでスコアを伸ばし単独トップに踊り出たため、その差は『4』。エルスと同じ2位タイには、先のワールドカップで史上初の兄弟優勝を果たしたエドアルド・モリナリ（伊）が並んでいるが、彼にとっては世界ランクが気になるところ。現在59位とトップ50入りが見えて来ており、年末の時点で50位以内に入れば来年マスターズに出場出来るだけに気合いが入っている。

　リーダーボードを駆け上がったエルスだが「ボギーは3つとも叩かなくて良いような凡ミス。3パットが2回と、寄せワンに失敗したボギーが1つ。もっとピリッとしたゴルフをしなくては」と反省の弁を口にする。05年以来となる今大会優勝を達成しなければ、1990年から続く欧州ツアーで毎年少なくても1勝を挙げてきた記録が途切れてしまう。記録に関しては本人さほど気にする様子はないが、会場に訪れたファンは南アの星の勝利を期待している。残り2日、エルスのプレーに注目だ。