帝王ジャック・ニクラウス（米）が、タイガー・ウッズ（米）の不倫騒動を「私の問題ではない」と切り捨てた。

　メジャー18勝を挙げゴルフ界をリードしてきたニクラウスは、タイガーが子供の頃から目標としてきた偉大な選手。同じ道を歩んできたタイガーもメジャー14勝で歴代2位になり、これまで順調なプロ生活を送ってきた。

　ところが、11月末の深夜に起こした交通事故が発端となり、タイガーはスキャンダルまみれになってしまった。次から次へと出て来る女性関係、義母の緊急入院、スポンサー降板などひどい状態に追い込まれたタイガー。だが、本人はホームページ上に家族への謝罪コメントを出したきりで、公の場には出て来ていない。

　そんな中、現地時間10日に息子ゲイリーの母校でもあるフロリダ州のベンジャミンスクールの（ゴルフチーム）優勝祝賀会に登場したニクラウスが話したのが、冒頭の一言。「彼は素晴らしいアスリートだが、一番大変なのは彼の家族だろう。これは彼と家族のプライベートな問題だ」と言い切ったのは、ニクラウスの精一杯の優しさなのかもしれない。（STATS-AP)