スキャンダル噴出が止まらないタイガー・ウッズ（米）に、新たな問題が持ち上がった。現地時間8日未明、エリン夫人の母で57歳のバーブロ・ホルムバーグさんが、フロリダ州にあるタイガーの自宅から救急車で病院に運ばれたのだ。

　午前2時35分、911（緊急通報用電話番号）にパニック状態の女性から電話が入る。「急いで！　母が…母がバスルームで倒れている！　どうしたらいいの？」。後ろからは赤ちゃんの泣き声が聞こえ、受話器を落とす音がした後、声はやや落ち着きを取り戻した。様子を見に行ったようだ。「大丈夫。ごめんなさい。怖かっただけ」。それほどホルムバーグさんの状態は緊迫していたようだ。

　結局、ホルムバーグさんは胃痛により救急車で搬送され緊急入院。11時間後に退院したが、原因が心労であるのは誰の目にも明らかだ。スウェーデンの政治家でもあるホルムバーグさんにとっても、娘の結婚問題は大問題。次から次へ降りかかるスキャンダルに身を潜めているタイガーだが、義母までも倒れてしまうという事実をどう受け止めるのだろうか。

　一方、スキャンダルによってタイガーのスポンサーがどう対応するかにも注目が集まっているが、真っ先に降板を表明したのがスポーツ飲料会社のゲーターレードだ。“ゲーターレード・タイガー・フォーカス”というタイガーのブランドを存続させないことを明言。だが、これは「数か月前に決めたことで、2010年の新しい製品に向けて、いくつか中止した計画のひとつ」と、今回のスキャンダルが原因ではないことを匂わせている。かたちはどうあれ、スポンサーのひとつが離れたことはまぎれもない事実。世界No.1ゴルフプレーヤーが、今後様々なことにどう対応していくのかに注目が集まっている。（STATS-AP)