アジア初の米チャンピオンズツアー公式大会、ポスコ E&C ソングド選手権が現地時間10日に韓国ソウル郊外のジャック・ニクラウスGCで開幕する。

　同ツアーは大会直前にスポンサーとの複数年契約を発表。ゴルフ熱がまだまだ高まる韓国での継続的なツアー開催が明らかとなった。これについてソウル市内のホテルで記者会見が行われ、コース設計者でもある“帝王”ジャック・ニクラウス（米）も出席。PGAツアーのコミッショナーであるティム・フィンチェム氏と共に、歴史的なツアーの発展について笑顔で語った。さらにチャンピオンズツアーのプレジデント、マイク・スティーブンス氏は「我々はアジアでの長期的戦略の重要性を理解している」と明言し、今後も多くのアジア進出が期待できそうだ。

　早い時期のアジア進出と共に発展してきた欧州ツアーとは対照的に、アメリカを拠点とするPGAツアーやチャンピオンズツアーはスポンサーが確保できたこともあり、米国内、カナダ、メキシコなどでツアーを行ってきた。だがネイションワイドツアー（PGA下部ツアー）などは豪州と組むなどすでに世界的視野での展開を始めており、それがチャンピオンズツアーにも及んだというのが現状か。

　今後PGAツアーもアジア進出する可能性は高い。すでに日本ツアーとの共催という話もちらほら聞こえてくるが、果たして日本がアジアの最初の拠点となれるのだろうか。ちなみに、今年は欧州シニアツアーと日本シニアツアーの共催大会が日本で行われることも決定している。

　なお、今週のポスコ E&C ソングド選手権にはトム・ワトソン（米）、ベルンハルト・ランガー（独）、ジェイ・ハース（米）、フレッド・ファンク（米）らトッププレーヤーが参戦。日本勢では尾崎直道が出場する。