ビュイック招待で今季2度目の適用により、新ルールの評判はさらに低下している。

　予選カットラインは相変わらず70位タイのままだが、これが78人を超えた場合にMDFと呼ばれる措置がとられる。70位タイ（以下）に一番近い順位の選手のみが決勝ラウンドに進出。それ以上の選手は予選を通過したことになり、賞金とフェデックスカップポイントは獲得するものの、プレーはできないというものだ。

　ビュイック招待では、67位タイまでの85選手が予選を通過したが、決勝ラウンドにコマを進めたのは66人のみ。67位タイの19人は2日間で姿を消している。

　一部報道では「MDFがフォーレターワーズ（悪い言葉を意味する）になる日も近い」とまで言われているが、8打差の圧勝でビュイック招待を制したタイガー・ウッズ（米）は、一言の下に切り捨てている。「簡単なことだよ。いいプレーすればいいだけだ」。年間グランドスラムの可否が予想される世界No.1の男にとっては、どうでもいい世界のことのようだ。