ツアー未勝利のアレックス・チェイカ（独）が独走態勢に入り、タイガー・ウッズ（米）が2位タイに浮上した。

　米男子ツアー“第5のメジャー”と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権（フロリダ州ポンテベドラビーチ、TPCソーグラス）は現地時間9日、第3ラウンドの競技を行った。前日トップに立ったチェイカはスコアを伸ばせずイーブンパー72にとどまったものの、後続が崩れて単独首位の座をキープ。通算11アンダーで2位グループに5ストロークの大差をつけた。

　通算6アンダーでホールアウトした時点では20人以上が首位との間に立ちはだかっていたが、終わってみれば上位がスコアを落とし、いつの間にか2位タイに浮上していたのがタイガーだ。同じ2位タイにレティーフ・グーセン（南ア）、ジョナサン・バード（米）、ベン・クレーン（米）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、イアン・ポルター（英）が並び、通算5アンダー8位タイにケビン・ナ（米）、ブライアン・デービス（英）他。

「これで完全に優勝争いに戻って来られたね」と言うのは2位タイに浮上したタイガー。この日もフェアウェイをキープしたのは半分だけとショットの安定感を欠き、11番パー5ではティーショットを左の林に打ち込み、左打ちで脱出を試みる一コマも。「見てる分には凄くスリリングで面白かった」と同組で回ったダニエル・チョプラ（スウェーデン）は言うが、本人は真剣そのもの。左打ちは成功したが第3打がグリーンを大きく外れて左のラフにつかまり結局そのホールボギー。「パー5だから『4』を計算していたけれど、『6』になってしまった」とタイガーは不満顔だった。

　それでも上がり3ホールは16番がバーディ、難しいアイランドグリーンの17番パー3ではピンそば約2.5メートルに寄せるスーパーショットで連続バーディ。最終18番はセカンドショットがあわや池かとヒヤリとさせたが、淵で止まってパーセーブと要所を締めて2アンダー70をマークした。首位とは5打差あるが、復帰後初優勝を飾ったアーノルド・パーマー招待でもショーン・オヘア（米）との5打差を引っくり返して勝っている。最終日、タイガーが序盤でどれだけチェイカにプレッシャーをかけられるかが勝負の決め手になるはずだ。

　日本勢唯一出場の今田竜二はショット、パットともにピリッとせず、17番でダブルボギーを叩いて3オーバー75。通算1オーバーとし、前日の35位タイから55位タイに後退した。