世界ゴルフ選手権の裏で開催されている米男子ツアーのマヤコバ・ゴルフ・クラシック（メキシコ、エル・カマレオンGC at マヤコバ）は現地時間24日、強風の中第2ラウンドの競技を行い、ツアー未勝利の二世プロ、ケビン・スタドラー（米）が優勝戦線に浮上した。

　世界ランク上位者が揃って同週開催のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権に出場しているため下位選手にとっては賞金＆ポイントを稼ぐ絶好のチャンスとなる今大会。2日目を終え通算8アンダーまでスコアを伸ばした初日のトーナメントリーダー、ウィル・クラクストン（米）の他、ダニエル・サマーヘイズ（米）、グレッグ・オーウェン（英）の3人が首位を並走する展開となった。

　そんな中注目はトップと2打差の5位タイにつけるスタドラー。父は言わずと知れたマスターズチャンピオンのクレイグ・スタドラー。二世プロとして注目されながら、ここまでツアー優勝に縁がなかったが、初日に続き2日目も3アンダー68の好プレーで優勝を狙える位置を確保した。同じく5位タイにツアー通算4勝のロバート・アレンビー（豪）、この日5アンダー66をマークしたリチャード・S・ジョンソン（スウェーデン）といった実力者が名を連ねるが、32歳になったスタドラーもそろそろ勝利がほしいところだ。

　一方、初日2位タイの好発進を切ったチャールズ・ハウエルIII（米）は失速。13番でダブルボギーを叩くなど乱れ、イーブンパー71とスコアを伸ばせず通算4アンダーで、ルーキーのノ・スンヨル（韓）、ベテランのビリー・メイフェア（米）らと並ぶ9位タイに後退した。

　ディフェンディング・チャンピオンのジョンソン・ワグナー（米）は通算1オーバー43位タイで予選を突破。しかしグレッグ・ノーマン（豪）、ローリー・サバティーニ（南ア）、トッド・ハミルトン（米）、マイク・ウィアー（カナダ）、デビッド・デュバル（米）ら大物は下位で予選落ち。初日好発進を切ったニック・プライス（ジンバブエ）は棄権を表明している。

　なお、日本勢は今大会に出場していない。