諸見里しのぶが“地元”で今季初優勝を狙う。

　10日に開幕する国内女子ツアー、サントリーレディスオープンゴルフトーナメントは、諸見里が師事する江連忠コーチ主宰のゴルフアカデミーが本拠地とする六甲国際GC（兵庫）が舞台。昨年、諸見里はここでシーズン2勝目を飾り、そのまま一気に6勝。横峯さくらと激しい賞金女王争いを繰り広げるターニングポイントとなった。

　残念ながら最後の最後で女王タイトルは逃したが、「今年は必ず」と誓ってシーズンイン。ところが、これまで11試合に出場しながら開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントの2位タイが最高で、未勝利のままこの時期を迎えてしまった。

　決して不調というわけではなく、トップ10入りはダイキンを含めて5回。それ以外もトップ20を外したのはたったの1試合と安定した成績は残している。だが、賞金女王、そして米ツアー再挑戦を狙う身に未勝利は辛い。自宅から通えるホームコースで再び女王争いを引っ張るための連覇を飾ろうと燃えている。メジャーと同じ4日間大会だけに実力が出しやすく、コースをよく知り、忍耐力のある諸見里には有利な条件が整っているだけに目が離せない。

　また、諸見里同様、江連門下で修行して賞金女王タイトルを取り、現在日米両ツアーで戦いながら今季になってこの地を離れた上田桃子も参戦。ヒザの半月板に爆弾を抱えながらも出場を続ける悲壮な決意を胸に、飛躍の源となった地に戻ってくる。

　有村智恵、不動裕理、古閑美保、北田瑠衣、全美貞（韓）ら今季好調の面々も出場。シーズン最初の複数回優勝をそれぞれが目論んでいる。