昨年の国内女子ツアー賞金ランキング4位の全美貞（韓）が、2週連続大会連覇の偉業に意欲を燃やしている。

　先週行われた同ツアーのヨネックスレディスゴルフトーナメントで見事に大会連覇を飾った全は、4日に開幕するリゾートトラストレディス（長野・グランディ軽井沢GC)でもディフェンディング・チャンピオンとして大会に臨む。

　今季ここまで12戦を終え、複数優勝者はいまだにゼロ。そのため、全の現在の賞金ランキングは9位だが、上位陣はいずれも1勝ずつでその差は大きくない。シーズンもすでに3分の1を終えており、ここで一気に2勝目を挙げれば自身初の賞金女王も見えてくるだけに、今回は大事な一戦となる。

　その全に挑むのは、昨季賞金女王の横峯さくら、有村智恵、古閑美保、北田瑠衣、服部真夕ら国内勢に加え、朴仁妃（韓）、アン・ソンジュ（韓）の同胞達など今季すでに勝っている面々。さらに、今季初勝利を目指す諸見里しのぶ、大物ルーキーの藤本麻子も侮れない。

　また、川岸良兼・麻子夫妻の次女である史果（15歳）、森美穂（17歳）、香妻琴乃（18歳）のナショナルチームメンバー3人を筆頭に、将来有望なアマチュア選手が揃って出場。数年後には同じ舞台の主役となることを夢見てトッププロに挑むとあって、国内女子ツアーの戦国時代はまだまだ続きそうだ。