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海外男子

WGC史上空前の大逆転! M.カイマー『63』で歴史的V!

2011年11月7日(月)午前11:12

 全米プロゴルフ選手権覇者のマーティン・カイマー(独)が歴史に残る逆転劇を演じ初のWGCタイトルを獲得した。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季最終戦、WGC-HSBCチャンピオンズ(中国、シャーシャン・インターナショナルGC)は現地時間6日、最終ラウンドの競技を終了。この日首位に5打差の6位タイからスタートしたカイマーは7番から18番までの12ホールで9バーディを奪う猛攻を披露して9アンダー63をマーク。通算20アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位のフレデリック・ヤコブソン(スウェーデン)に3打差をつけ逆転で今シーズン2勝目を飾った。

 最終日に5打差を引っくり返しての優勝は1999年からスタートしたWGCイベントでの最多ストローク逆転V記録。さらに同イベントで最終ラウンドに優勝者がマークしたベストスコアを1打更新する記録づくめの勝利となった。

「本当に良いゴルフが出来た。ようやく全てが噛み合って満足している。ここ数週間ゴルフの内容は良かったのだけれど結果に結びつかなかった。でもWGCという最高のタイミングで結果を出すことが出来てとても嬉しい」と声を弾ませたカイマー。メジャー大会とWGCイベントのタイトルを両方獲得した10人目のプレーヤーとなった。

 プロ転向直後、まだドイツのミニツアーを転戦していた頃にカイマーはゴルファー憧れの『59』をマークしたことがあるが、9バーディの猛チャージはそのときと同様ゴルフがいとも簡単に感じたに違いない。「今年はまあまあの1年だと思っていたけれど、これで良い年にすることが出来た」と言うカイマーはこれで世界ランク4位への再浮上が確定。今後の活躍が大いに期待される。

 一方、前日までトーナメントを引っ張ったヤコブソンは中盤までカイマーと首位の座を分け合ったが、肝心な15番以降バーディを奪えず、逆に17番でティーショットを左のラフに打ち込みボギーを叩いて万事休す。3打差の単独2位に甘んじた。

 その他、通算16アンダー単独3位にグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が入り、通算15アンダー4位タイにローリー・マキロイ(北アイルランド)、ポール・ケイシー(英)、チャール・シュワーツェル(南ア)が食い込んだ。

 日本勢は池田勇太が2つスコアを落とし、通算5アンダー29位タイに入ったのが最高。通算イーブンパーの46位タイにベテランの藤田寛之。平塚哲二はこの日5オーバー77とスコアを落とし、通算3オーバーで松村道央と共に59位タイに終わっている。
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