ザ・プレジデンツカップ（現地時間17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）の前哨戦、豪州ツアーのオーストラリアン・オープンで53位タイに終わった世界選抜チームの主将グレッグ・ノーマン（豪）が、来るべき決戦に向け“独裁宣言”を行った。

　ザ・プレジデンツカップは米国チームと欧州を除く世界選抜チームが2年に1度名誉をかけて対決するビッグイベント。以前から相手のアメリカチームを揺さぶるような挑発的発言を繰り返して来たノーマンだが、今回は「キャプテンとして皆の意見を聞くというより、自分が選手たちに独断で指示する場面が多くなるだろう」と独裁体制を敷くことを明らかにした。

　たとえば「マスコミには予想出来ないようなペアリングを考えている」と語り、「タイガー・ウッズとアダム・スコットを連日直接対決させるかもしれない」と意味深な発言。タイガー（米）とスコット（豪）といえば、現在スコットの専属キャディであるスティーブ・ウィリアムス氏が元雇い主（タイガー）に対して人種差別的発言を行い騒動になったばかり。

「アダム（・スコット）にタイガーをぶつけることになるかもしれないぞと言ったら、彼は問題ないと返事をした。タイガーとスティーブ（・ウィリアムス）が直接相見える場面もある」とマスコミが食いつきそうなリップサービスを繰り返したノーマン。

　主将を務めた前回（2009年）のサンフランシスコ大会でアメリカチームに敗れているだけに今回、ノーマンはホームで何がなんでもリベンジを果たさなければならない。今後も舌戦は続きそうだ。