ロバート・アレンビー（豪）が世間の批判を封じ込めるべく好プレーを見せた。

　米男子ツアーとアジアンツアー共催のCIMBアジア・パシフィック・クラシック・マレーシア（マレーシア、ザ・マインズリゾート＆GC）は現地時間27日、第1ラウンドの競技を終了。8アンダー63をマークして単独首位に立ったアレンビーは、11月に行われる米国 vs. 世界選抜（欧州除く）の戦いザ・プレジデンツカップ（現地時間17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）の世界選抜チームのメンバーにグレッグ・ノーマン（豪）主将の推薦で選出されている。

　だが、2009年のオーストラリアン・マスターズで優勝して以来、主戦場の米ツアーでも勝ち星がないことから、米国チームの主将フレッド・カプルス（米）からこの選択を批判されてしまったのだ。もちろん、この話以前にノーマンがタイガー・ウッズ（米）の主将推薦を批判したという背景はある。だが、アレンビーは面白いはずがない。

　この日はそれを吹き飛ばすかのように目の覚めるプレーを披露。出だし6ホールで4バーディを奪って波に乗り、8バーディ、ノーボギーの快調なゴルフでトーナメントを引っ張っているのだ。「調子は悪くないのにスコアになっていないんだ。でも、今日はいいスコアになったね」と、笑顔を見せた。実はプロ初優勝の1992年ペラック・マスターズは、ここマレーシアがその舞台。思い出の地で実力を世界に知らしめ、堂々とプレジデンツカップに臨むべくアレンビーが残り3日間の戦いに挑む。

　現在、アジアンツアー賞金ランキング2位の平塚哲二は1アンダー70で27位タイ。現在ランキング首位のS.S.P.チョウラシア（インド）は4オーバー75で出場選手中最下位の単独48位と出遅れているだけに、さらに上位進出を目指したいところだ。

　その他、アレンビーに1打差の単独2位にはジョナサン・ヴェガス（ベネズエラ）。ディフェンディング・チャンピオンのベン・クレーン（米）は2アンダー69で回って19位タイにつけている。