22歳のローリー・マキロイ（北アイルランド）が、勝てば世界ランクNo.1に浮上する大切な一戦で好スタートを切った。

　米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシック第1ラウンド（現地時間1日／フロリダ州、PGAナショナルGCチャンピオンC）は日没サスペンデッドとなったが、6アンダー64でプレーしたベテランのデービス・ラブIII（米）が暫定首位に立つ中、マキロイは2打差の2位グループにしっかりとつけている。

　この日はショット、パットともまずまずで5バーディ、1ボギー。「今日は本当にストレスフリーだった。フェアウェイもグリーンもしっかり捉えることが出来たから、チャンスがいっぱいあった。このコースでは必要なことだね」と満足そうに語ったマキロイ。先週のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権の決勝で敗れて逃したNo.1の座を、2度目のチャンスでしっかりと獲得するつもりでいる。

　一方、大ギャラリーを集めたタイガー・ウッズ（米）は、マキロイとは対照的に1オーバー71の暫定68位タイと大きく出遅れた。18ホール中、パーオンを逃したのは3ホールのみだったが、34パットとグリーン上で精彩を欠いた。それでも「スコアよりもショットは良かったし、パットも悪くなかったけど、うまくいかなかった。明日は良くなることを祈るよ」と前向きなところを見せていた。

　暫定ながら単独首位に立ったラブは、217ヤードの5番パー3でホールインワンを記録するなど1イーグル、5バーディ、1ボギーでコースレコードタイの『64』をマーク。ツアー通算20勝を達成した2008年のチルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック以来となる勝利に向け、47歳のベテランが復活Vにターゲットを絞った。

　その他、マキロイと並ぶ暫定2位タイにジャスティン・ローズ（英）、ノ・スンヨル（韓）ら8人がつけ、3アンダー67の暫定10位タイに全米プロゴルフ選手権王者のキーガン・ブラッドリー（米）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）ら9人。世界ランクNo.3のリー・ウェストウッド（英）はアーニー・エルス（南ア）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）らと並びイーブンパー70の暫定40位タイにつけている。

　尚、今大会に日本勢は出場していない。