シーズン終盤まで本来の力を発揮出来ずにいたセルヒオ・ガルシア（スペイン）が遂に目を覚ました。

　米男子ツアーは今週からフェデックスカッププレーオフシリーズを開催。同カップポイントランク上位125位までの選手が一同に会す第1戦ザ・バークレイズは現地時間27日、ニュージャージー州ジャージシティのリバティ・ナショナルGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。7バーディ、1ボギーの6アンダー65をマークしたガルシアが、ポール・ゴイドス（米）、スティーブ・マリーノ（米）と並び首位タイに立った。

　1打差の4位タイにヒース・スローカム（米）、チャーリー・ホフマン（米）、フレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）らが続き、4アンダー67の8位タイにパドレイ・ハリントン（アイルランド）、イアン・ポルター（英）、デビッド・トムズ（米）がつけている。

「今日は全体的に安定した良いゴルフが出来た」と言うガルシア。前週レギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権ではあと一歩のところで優勝を逃したが、どん底に喘いでいたシーズン中盤から徐々に調子を上げ、ここに来てようやく復調の兆しが見えて来た。「このコースはグリーンも小さいしラフも深くて難しい。でも攻め方によっては好スコアが期待出来る。今日はドライバーも良かったし、アイアンもキレていた。この調子で最後まで行ければいいね」（ガルシア）。現在フェデックスカップポイントランクは89位だが、もしここで優勝すれば2,500ポイントが加算され、同ランク1位のタイガー・ウッズ（米）に次いでいきなり2位にジャンプアップする可能性がある。最低なシーズンを最高のシーズンに変えるため、ガルシアの挑戦は続く。

　一方、2年ぶりの今大会出場となったタイガーだが、初日は2バーディ、1ボギーの1アンダー70と平凡なスコアで27位タイとやや出遅れ。「終盤（10番スタート）の6番、7番、8番でティーショットをミスしたのが痛かった。幸い上位がそれほどスコアを伸ばしていないから、挽回のチャンスはあるが、明日からさらに条件（天気やコースの状態など）は厳しくなるだろう。その中でどうするかだね」と明日以降の巻き返しを胸に誓った。

　またフィル・ミケルソン（米）もタイガーと同じ27位タイ発進。フェデックスカップポイントランク現在2位のスティーブ・ストリッカー（米）は、2アンダー69で21位タイ。同3位のザック・ジョンソン（米）はタイガー、ミケルソンと同じ27位タイからのスタート。

　尚、日本勢唯一出場の今田竜二は7オーバー78を叩き、出場124人中（1人棄権）119位タイと大きく出遅れている。