地元での勝利に縁のないトム・カイト（米）に悲願達成のチャンスが巡ってきた。

　米チャンピオンズツアーのAT＆T選手権はテキサス州サンアントニオのオークヒルズCCを舞台に現地時間20日、第2ラウンドの競技を終了。ノーボギーの6アンダー65をマークしたカイトが通算11アンダーまでスコアを伸ばし、初日のトーナメントリーダー、マーク・オメーラ（米）と並び首位タイに浮上した。

　レギュラーツアー19勝、シニア入りしてからも9勝を挙げているカイトは、これまで生まれ育ったテキサスでは119戦中、不思議なことに優勝はゼロ。今度こそと周囲の期待も高まるが、「戦う場所がどこでも、僕はいつも優勝を狙っているよ」と本人は意識過剰になり過ぎぬよう自らの気持ちをセーブ。果たして悲願の地元初Vはなるのだろうか？

　その他2打差の3位タイにジョン・クック（米）とマーク・ジェームス（英）が続き、ディフェンディング・チャンピオンのフレッド・ファンク（米）が通算8アンダー5位タイにつけている。

　またチャールズ・シュワッブ・カップポイントで現在ポイントランク1位を快走するローレン・ロバーツ（米）が通算8アンダー5位タイの好位置を確保。逆転を狙う同2位のジェイ・ハース（米）は通算6アンダー10位タイにとどまっており、この2人の上位争いにも注目が集まる。

　日本勢で唯一出場している倉本昌弘はボギーが先行する苦しいラウンド。しかし、上がり2ホール連続バーディで1アンダー70にスコアをまとめ、通算3アンダー27位タイで最終日を迎えることになった。