タイガー・ウッズがY・E・ヤン（韓）を6アンド5の大差で破った瞬間、米国チームの大会3連覇が決定した。

　2年に1度、米国チームとインターナショナルチーム（欧州を除く）が名誉をかけて団体戦で戦うザ・プレジデンツカップはカリフォルニア州サンフランシスコのハーディング・パークGCを舞台に現地時間11日、シングルス12マッチを終了。初日からリードを守り続けた米国チームが19.5-14.5と5ポイントの大差をつけインターナショナルチームを撃破した。

　試合を決めたのはやはりこの人。タイガーが13番でおよそ2.7メートルのバーディパットを沈めて雄叫びを挙げた瞬間、米国チームが総ポイントの過半数（17ポイント）以上を確定させ、ホームでのカップ死守を確定させた。しかしキャプテンのフレッド・カプルスと喜びを分かち合ったタイガーは「えっ、本当に？　フレディ（カプルス）は教えてくれなかった。でもそれは凄い。良かった！」と改めて喜びを爆発させた。

　タイガーはこの4日間で負けなしの5連勝。これまで同一大会で5戦負けなしを達成したのは1998年の丸山茂樹と96年のマーク・オメーラ（米）の2人だけ。これでタイガーは11年ぶり3人目の連勝記録保持者となった。「今年は本当に素晴らしい年だった。ケガから復帰してどうなるかと思ったけれど、想像以上だった。メジャーでは勝てなかったけれど、こうしてプレジデンツカップで活躍出来て自分自身を誇りに思う」（タイガー）。

　タイガーの他、この日のシングルスでは敗れたものの前日まで神業的なプレーを見せたスティーブ・ストリッカー（米）、さらに4勝1分で4.5ポイントを稼ぎ出したフィル・ミケルソン（米）。世界ランクトップ3の3人が期待通りに13勝（1敗1分）をマークしたのだから、インターナショナルチームに勝ち目はない。だが大敗を喫したインターナショナルにあって、石川遼はこの日のシングスでもケニー・ぺリーを2アンド1で破り3勝目（2敗）。並みの18歳ではないことを世界の檜舞台で証明した。