不倫スキャンダルで苦境に立たされているタイガー・ウッズ（米）が、自らが主宰するトーナメントのホスト役を辞退したことが明らかになった。

　タイガーがホストを務めるAT＆Tナショナルが創設されたのは2007年のこと。AT＆Tをメインスポンサーに迎え、所縁のコングレッショナルCC（メリーランド州）で開催され、2009年にはホスト大会でタイガーが悲願の優勝を飾っている。コングレッショナルCCが2011年の全米オープンの舞台となるため、その準備で今年と来年はアロニミンクGC（フィラデルフィア郊外）に場所を移すものの、当然大会ホストはタイガーが務める予定だった。

　ところが本人が無期限でのツアー欠場を表明したことで状況は一変。すでに大会ホスト役を辞退していることがツアーのスポークスマン、タイ・ボータウ氏によって明らかになった。

　タイガーを巡っては昨年末、大手スポンサーの1つだったAT＆Tが契約解除を表明。コンサルティング大手のアクセンチュアがスキャンダルが発覚して間もなく契約解除を申し出た他、スイスの時計メーカー、タグ・ホイヤーやカミソリのジレット（P＆G社）がタイガーの露出部分を削るなど広告を縮小。次々とスポンサーが撤退する中、キャディバッグにロゴを入れていたAT＆Tまでもが契約を断ち切ることになった。

　奇しくもAT＆Tは試合（AT＆Tナショナル）のメインスポンサーでもあるが、そちらの方は引き続き主催することになっており、今年の大会はホストなしで行われる。（STATS-AP）