タイガー・ウッズ（米）が“第5のメジャー”で復帰2勝目を狙う。

　難しいコースセッティングと、総額950万ドル（約9億3,700万円）の高額賞金でメジャートーナメントに準ずる大会のザ・プレーヤーズ選手権が現地時間7日、米ツアーの本拠地があるフロリダ州ポンテベドラビーチ、TPCソーグラスで開幕。世界ランクNo.1のタイガーを始め、No.2のフィル・ミケルソン（米）、ディフェンディング・チャンピオンのセルヒオ・ガルシア（スペイン）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）、アーニー・エルス（南ア）らが勢揃い。ツアーが威信をかけてセッティングしたコースに挑む。

　大本命はタイガーと言いたいところだが、ツアー通算66勝の男は意外にも相性が良くない。このコースで開催された94年全米アマを制した後、今大会は2001年に1勝しているだけ。アーノルド・パーマー招待のベイヒルC＆ロッジや、マスターズのオーガスタナショナルGC、ビュイック招待のトリーパインズGCなど複数回勝っている得意コースとは勝手が違うようだ。

　最もスケジュールの影響もある。07年からこの時期に行われるようになった今大会は、それまでマスターズの2週間前に開催。そのためマスターズを第1目標にするタイガーは、オーガスタナショナルGCとは違うタイプのコースであるTPCソーグラスで苦戦を強いられてきた。

　08年はマスターズ後、左ヒザ手術でツアーを離れていたため欠場。タイガー本人は「ここはメジャーに似ている。良いショットと良いパットができなければ勝てない」と口にしており、前週パットが今ひとつだった後だけに、今回も不安は残る。

　それでも、いつまでも8か月のブランクを言い訳にはできない。予選ラウンドはエルス、ジャスティン・レナード（米）と比較的リラックスできるライバルと同じ組。アーノルド・パーマー招待で復活優勝を飾った後、マスターズ、クエールハロー選手権と立て続けに逆転Vに失敗しているだけに、一気にパワーを取り戻したいところだ。

　日本勢は今田竜二がただひとり出場。ツアー2勝目をビッグタイトルでつかもうと意気込んでいる。