59歳10か月で全英オープン優勝にあと一歩と迫り、世界中のゴルフファンに感動を与えたトム・ワトソン（米）が、今度は全米シニアオープン選手権の舞台で勝利を狙う。

　現地時間30日、インディアナ州カーメルのクルックドスティックGCで開幕する同大会は、大西洋の向こう側で行われた全英シニアオープンと2週連続の米チャンピオンズツアーのメジャー。全英オープンにも出場したワトソンにとっては3週連続の大舞台となるが、英雄は疲れた様子もなく元気いっぱいだ。

　そのワトソンと予選ラウンドで一緒に回るのが、同ツアーに専念しながら、なかなか優勝できない尾崎直道。尾崎世代には新帝王として君臨した頃のワトソンの記憶は鮮明で、その男がプレーオフにまで進出したメジャーの戦いに感銘を受けていないはずはない。そのプレーを目の前にし、さらにマスターズ王者のイアン・ウーズナム（ウェールズ）と同組ときては、闘志に火がつくのは当然だ。忍耐が要求されるメジャーの舞台なら、尾崎は得意とするところ。ワトソンの目の前で本領発揮したい。

　また、全英シニアオープン優勝のローレン・ロバーツ（米）やロバーツに敗れたものの、V争いを演じたグレッグ・ノーマン（豪）、昨季同ツアー賞金王のベルンハルト・ランガー（独）らも揃い踏み。日本勢は尾崎の他に、08年日本シニアツアー賞金王の飯合肇、渡辺司、湯原信光の3人が参戦し、名手達に挑む。

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