欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシックの第3ラウンド（現地時間2日／アラブ首長国連邦ドバイ、エミレーツGC）、首位を陥落したタイガー・ウッズ（米）は、ショットが曲がり散々な1日となってしまったが、敵はライバル選手たちだけではなかった。

　世界ランク319位の元クラブプロ、ダミアン・マッグレイン（アイルランド）と最終組でラウンドしたタイガーは、いつものように大勢のギャラリーに囲まれてのラウンド。前日、マッグレインに対して「僕と一緒の組になったら、さまざまな障害があるから気をつけて」とアドバイスしていたが、その言葉が現実に。心ないギャラリーがラウンド中に写真撮影を繰り返したのだ。もともとカメラのシャッター音に敏感なタイガーは、そのせいだけでないにしろ1オーバー73のらしからぬプレーで5位タイに後退した。

「カメラ？　ご覧の通りさ。でもどんなことがあっても、僕らは結果を出さなければならない」と表情を引き締めた王者。果たして4打差を引っくり返すことはできるのだろうか？