堅実なプレーが持ち味の2人がノーボギーの快調なゴルフでトーナメントをリードした。

　米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権がマサチューセッツ州ノートンのTPCボストンを舞台に現地時間の4日開幕した。天候に恵まれた第1ラウンドでは現在同カップポイントランク2位につけるスティーブ・ストリッカー（米）と、約2年ぶりの優勝を狙うジム・フューリック（米）が、8バーディ、ノーボギーの猛攻で8アンダー63と爆発。首位の座を分け合った。

　2打差の3位タイにスコット・バープランク（米）、アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、ジャスティン・レナード（米）、マット・クーチャー（米）、レティーフ・グーセン（南ア）が続いている。3打差の8位タイにジェリー・ケリー（米）、ショーン・オヘア（米）、ジェフ・オギルビー（豪）他。

　ディフェンディング・チャンピオンのビジェイ・シン（フィジー）は4連続を含む6バーディを奪って4アンダー67。13位タイとまずまずの滑り出しを見せたが、本命のタイガー・ウッズ（米）は「ドライバーが曲がってアイアンにキレがなく、パットも入らず、ほぼすべてが悪かった」と1アンダー70の平凡なスコアで48位タイと出遅れた。

　また、前週劇的な逆転優勝を飾り同カップポイントランク3位に急浮上したヒース・スローカム（米）は2アンダー69、35位タイからのスタート。スローカムに次ぐ2位タイに食い込み完全復活間近、と話題のアーニー・エルス（南ア）は4オーバー75を叩き、出場99人中94位タイの大誤算だった。

　首位タイ発進のストリッカーは「このコースは自分のゴルフに合っている。プレーオフが始まってからの3年間は自分のゴルフがすごく充実していて、余計なことを考えていない。ただ同じことを日々繰り返せば結果がついて来るようになった」と自信をのぞかせる。同組で回ったタイガーに「ストリッカーの今日のゴルフは素晴らしかった。7番で1回ミスをしただけで、あとはほぼ完璧だった」とたたえられたほどで、本人も「今日はショットに関して言えば今年一番だった」と納得の表情。もちろんまだ試合は始まったばかりだが、ストリッカーの勢いはとどまることを知らなそうだ。

　一方、同カップポイントランクでトップ100しか出られない今大会に99位の滑り込みで出場権を得た今田竜二は2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー74とふるわず89位タイ。