フィル・ミケルソン（米）が今季2勝目に向けまっしぐらに突き進む中、タイガー・ウッズ（米）が反撃の狼煙を上げた。

　WGC-CA選手権はフロリダ州マイアミのドラル・ゴルフ・リゾート＆スパを舞台に現地時間の14日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を快走するミケルソンは、この日も3連続を含む6バーディ（3ボギー）を奪い、通算16アンダーとしてトップの座を死守。しかし5アンダー67をマークしたニック・ワトニー（米）に追いつかれ、2人が首位を並走する格好となった。

　4打差の3位タイ（通算12アンダー）に日本ツアー4勝のジーブ・ミルカ・シン（インド）とカミロ・ビジェガス（コロンビア）が続き、通算11アンダー5位タイにチャーリー・ホフマン（米）、ジム・フューリック（米）、ケニー・ぺリー（米）、ソレン・ケルドセン（デンマーク）他がつける展開。

　復帰2戦目で注目のタイガーは今田竜二と同組で回り、5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマーク。3日目にしてようやく60台のスコアをマークし、通算7アンダーで前日の35位タイから19位タイへ順位を上げた。同じ19位タイにはアーニー・エルス（南ア）やイアン・ポルター（英）らがつけているが、セルヒオ・ガルシア（スペイン）は通算4アンダー38位タイにとどまっている。なお、今田は通算6アンダー27位タイ。

「日に日に調子が出て来た。こんなにショットが良かったのはしばらくぶり。距離、コントロールともに申し分ない。こういうショットが打てれば、本当に気分が良い」と言うのは、第3ラウンドにしてやっと会心のゴルフを披露したタイガー。正確なショットで次々とバーディチャンスを演出したが、「惜しいところでカップに蹴られた場面が7回くらいあった」とパッティングに関してはまだ納得行かない様子。

　前日にミケルソンから「タイガーと差しで勝負がしたい」と言われ、「自分だって同じ気持ち」と受けて立つ姿勢を見せたが、「ショットだけなら、優勝争いに十分加われていた。思うようなパットは打てているのに、ただ入ってくれない。ちょっとイライラするね」と遠ざかる首位（タイ）の背中（9打差）が恨めしそう。過去3連覇を達成したことのある、相性の良いコースでタイガーが最終ラウンド、どこまで巻き返せるか注目だ。