パッティング不調のタイガー・ウッズ（米）が足踏みするのを尻目に、出入りの激しいゴルフながらマット・クーチャー（米）がトーナメントリーダーの座をキープした。

　フェデックスカップポイントランク上位70名だけが出場を許される米男子ツアーのプレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権（イリノイ州、コグ・ヒルGC）は現地時間10日に第2ラウンドの競技を終了。難コンディションに各選手ともスコアメイクに苦労する中、初日単独トップのマット・クーチャー（米）が5バーディ、6ボギーの1オーバー72とスコアを落とし、この日2アンダー69で回ったチャーリー・ウィー（韓）とともに通算6アンダーの首位タイに並んだ。

　1打差の単独3位に第2ラウンドベストスコアとなる6アンダー65をマークしたマーク・リーシュマン（豪）が続き、通算4アンダー4位タイにイアン・ポルター（英）、ポール・ケイシー（英）、ルーク・ドナルド（英）、レティーフ・グーセン（南ア）、ダスティン・ジョンソン（米）がつける展開。

　注目のタイガー・ウッズ（米）は「4.5メートル以内のパットが全く決まらなかった」とチャンスパットをことごとく外し、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの1オーバー72。通算3オーバー40位タイに低迷し、フェデックスカップポイントランク上位30名のみが出場できるプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権への進出に黄信号が灯っている。

　仮にこのままの成績で今大会を終えた場合、タイガーのポイントランクは53位。トップ30入りするためには残り2日で相当スコアを伸ばさなければならないが、当の本人は「ショットは悪くない。ショットだけ見ればこんなスコアにとどまるはずがないんだが、とにかくパットさえ決まってくれれば…。猛暑で芝が痛み、グリーンが遅くてデコボコしている。それでも条件は皆同じ。明日、明後日で1つでも多くのパットを沈めてビッグスコアを目指す。そのことしか考えていない」と前を向いている。07年と09年で優勝している相性の良い大会だけに、決勝ラウンドで久々の“タイガーチャージ”を見せたいところ。

　その他、アーニー・エルス（南ア）が通算1アンダー18位タイにつけ、フィル・ミケルソン（米）は通算1オーバーは27位タイ。この2人はフェデックスカップポイントランクでトップ15に入っているため、よほどの大崩れをしない限りプレーオフシリーズ最終戦進出を逃すことはなさそうだ。