若き世界No.1候補ローリー・マキロイ（北アイルランド）が完全優勝に王手をかけた。

　世界の強豪30名が上海に集結し、優勝賞金200万ドル（約1億5,000万円）を競う上海マスターズ（中国、上海レイクマラレンGC）は現地時間29日、第3ラウンドの競技を終了。初日からトップを走るマキロイがノーボギーの7アンダー65の好スコアをマークして通算18アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位のアンソニー・キム（米）に3打差をつけ単独トップの座を守った。

「また今日も良いプレーが出来たね。今年中にまた優勝するチャンスを迎えられたのは嬉しい」とラウンド後、ツイッターでつぶやいたマキロイ。強風に全英オープンチャンピオンのルイス・ウーストハウゼン（南ア）が4オーバー76と崩れるなど、各選手スコアメイクに苦労したが、マキロイひとり、まるで別のコースを回っているかのような快調なゴルフ。2位にはマキロイが登場する以前、盛んに“ポストタイガーの旗手”と騒がれたキムが続き、4打差の単独3位に20歳の伸び盛りノ・スンヨル（韓）がつけるなど、ニュージェネレーション同士の戦いに注目が集まる。一度波に乗ると止められないマキロイ逃げ切りの可能性は果たして…？

　一方、若手の独走を許すまいとベテランの選手たちも追撃態勢に入っている。イアン・ポルター（英）とハンター・メイハン（米）が通算11アンダーの4位タイ。世界ランク2位のリー・ウェストウッド（英）と全米オープン覇者のジェフ・オギルビー（豪）が通算7アンダーで6位タイにつけ、最終日のチャージに意欲を燃やしている。

　尚、この上海マスターズはどのツアーにも属さないスポーツマネジメント会社最王手のIMGが創設したトーナメント。優勝賞金はメジャー大会超えの200万ドル（約1億5,000万円）を誇り、最下位でも2万5,000ドル（約190万円）を獲得できる。さらに出場30名全員に賞金とは別にアピアランスフィー（出演料）が支払われている。