国内女子ツアー史上最年少賞金女王の上田桃子が、まだ手にしていない公式戦タイトルに向けてエンジン全開だ。

　同ツアーの今季最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（22?25日、宮崎・宮崎CC）を待たずしてビッグタイトルを獲得した上田だが、今季5勝はすべて通常のスポンサートーナメント。そのため、公式戦である今大会への気持ちは人一倍強い。

　さらに、上田を元気付ける出来事もあった。賞金女王決定後、戦ってきた選手仲間から「おめでとう」と言われたからだ。また、大会前に不動裕理、大山志保の歴代女王の顔を見て「少しでも近づけたかな、と思いました」と頬を染める。「せっかく女王になれたので、それにふさわしいプレーをしたいなと思います」と、まだまだモチベーションを保ち続けている。

　一方、上田と激しい争いを展開しながら、最終戦を前に力尽きた横峯さくらにも負けられない事情がある。昨年の今大会で公式戦初Vを飾り、それをきっかけに女王獲りを宣言。今季は公言どおり賞金女王へひた走ってきた。結果として上田に敗れたが、ここでフェードアウトするわけにはいかない。公式戦連覇で、来季こそ女王の座に就く弾みにしたいところだ。

　大会は今季のトーナメント優勝者と前週までの賞金ランク25位までの選手のみが参戦。今季の締めくくりとなる大切な公式戦となる。