7番パー5の残り228ヤード、上田桃子が3Wで放ったセカンドショットはグリーンの手前でバウンドすると転がり、見事カップに吸い込まれた。

　日米両ツアー共催のミズノクラシック（三重・近鉄賢島CC）は4日、最終ラウンドの競技を終了。7番でアルバトロスを達成した上田が通算13アンダーで、米女子ツアー初勝利を飾った。2打差の2位タイにマリア・ヨース（スウェーデン）とレイリー・ランキン（米）。諸見里しのぶが通算8アンダー単独4位に入った。

　上田が今大会を制し、来季の同ツアー出場権を手に入れた。通算7アンダー首位タイでスタートすると、1、2番で連続バーディを奪う。アルバトロスも含め、前半でスコアを5つ伸ばしてハーフターン。後半は11番でボギーを叩いたが、13、16番の2つのパー5でバーディを奪取した。この日は6アンダー66で回り、通算13アンダーでフィニッシュ。98年の小林浩美以来、日本人が今大会を制覇した。

　今季国内女子ツアー4勝目を挙げた上田。賞金ランク1位を走っているものの、最近は横峯さくらや全美貞（韓）に追い上げられていた。だが、この勝利で優勝賞金21万ドル（約2,400万円）を獲得。2位の横峯との獲得賞金額の差を広げた。「最後まで気を抜かずに、来週、再来週と頑張ります」と話したように、このまま残り3試合リードを守り、初の賞金女王の座をつかみたいところだ。

　前日トップタイのローラ・デービース（英）は中田美枝、有村智恵、金美賢（韓）と並び、通算7アンダー5位タイだった。横峯は通算2アンダー24位タイ、全は通算イーブンパー35位タイ。06年大会覇者のカリー・ウェブ（豪）は通算3オーバー50位タイ、8か月ぶりに国内ツアーに出場した宮里藍は通算8オーバー68位タイで大会を終了した。