スランプ脱出の手がかりをつかもうと必死の戦いが続く宮里藍だが、強風が吹いた初日は1つもバーディを奪えずに出遅れた。

　米女子ツアーのロングスドラッグス・チャレンジはカリフォルニア州ダンビルのブラックホークCCを舞台に現地時間の4日、第1ラウンドの競技を終了。ここ4試合で予選落ち3回、棄権1回と不本意な成績が続いている宮里は、この日もボギーが先行する苦しい立ち上がりだった。

　中盤の8番ではセカンドショットを木に当てて痛恨のダブルボギーを叩くと、終盤の17、18番を連続ボギーとし、ノーバーディ、3ボギー、1ダブルボギーの5オーバー77と崩れた。しかしポーラ・クリーマー（米）らと並び84位タイと出遅れながら「フィーリングは良くなりつつある」と表情には明るさが戻った。フェアウェイをキープしたのが8ホールと、相変わらずティーショットの安定感を欠いているが、「徐々に良くなっている」と本人が手応えを感じているのであれば、復調はそう遠くないのかもしれない。

　上位勢は、5アンダー67をマークしたルーキーのイン・ビー・パーク（韓）とパット・ハースト（米）の2人が首位タイで並び、2打差の3位タイにロレーナ・オチョア（メキシコ）、連覇を狙うカリー・ウェブ（豪）、朴セリ（韓）、ステーシー・パラマナス（米）らが続いている。

　トップを分けた2人は、ノーボギーの快調なゴルフを披露したパークに対して、ハーストはスタート直後の11番でいきなりダブルボギーを叩いてつまずいたが、すぐに持ち直し1イーグル、5バーディを奪い返してリーダーボードを駆け上がった。