タイガー・ウッズ（米）がメジャー13勝目にロックオンだ。

　現地時間9日開幕の今季最後のメジャー、第89回 全米プロゴルフ選手権は、灼熱のオクラホマ州タルサ、サザンヒルズCCがその舞台。先週のWGC-ブリヂストン招待を8打差圧勝で飾り準備万端のタイガーは、悔しい思い出の残るコースへのリベンジに燃えている。

　タイガーは00年全米オープンから01年マスターズまでメジャー4連勝。同コースで行われた01年全米オープンには、当然、メジャー5連勝がかかっていた。気負うタイガーだったが、難コースサザンヒルズは、昇竜のような当時25歳の若者を一蹴し、結果12位タイと夢は破れた。今季はメジャー未勝利ながら、同通算13勝目がかかっている。リッチ・ビーム（米）、ボブ・ツエー（米）という歴代王者と同組で予選ラウンドはプレー。集中力は万全で「今週は調子がいい。先週の優勝が自信にもなっている」と堂々とコースに挑む。

　その01年全米オープン優勝のレティーフ・グーセン（南ア）も、復調への足がかりをつかもうと必死で挑む。今季はショットが安定せず、思うような結果を残せていないが、そこは難コースに強い名手。6年前のイメージが取り戻せれば、メジャー3勝目も視野に入ってくるはずだ。

　今年のマスターズ王者、ザック・ジョンソン（米）、全米オープン王者、アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、全英オープン王者、パドレイ・ハリントン（アイルランド）の3人は、恒例の同組ラウンド。いずれもメジャー2勝目を狙っているだけに、第1ラウンドが勝負となる。

　また日本勢は片山晋呉、今田竜二、谷口徹が出場する。