手嶋多一が久々にリーダーボードの上位を賑わした。

　現地時間26日に開幕した欧州ツアーのドイツ銀行・欧州プレーヤーズ選手権（ドイツ、ハンブルグ、グート・カーデンGC）第1ラウンド、手嶋が5バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで5アンダー67をマーク。首位のサイモン・カーン（英）に2打差の4位タイと絶好のポジションを確保した。ここ2試合連続で予選落ちに終わっている手嶋は、現在同ツアーの賞金ランク150位と不本意な戦いが続いている。しかし実力的には国内でもトップクラス。好発進を切った第1ラウンドのアドバンテージを活かし、今大会では是非とも殻を破るきっかけを掴みたい。

　また首位のカーンは前週の全英オープン出場のチャンスを逃し「悔しい思いをした」ひとり。「試合に出られない分、不調だったパッティングの練習を一生懸命やった。優勝した（パドレイ）ハリントンのパットにヒントを得て、今週はいい感じでグリーン上で戦えている」と“ハリントン効果”を実感。好調なパットで優勝を狙う。

　その他6アンダー66、2位タイにリー・スラッテリー（英）とオリバー・ウィルソン（英）が続き、4アンダー68、10位タイにニコラス・ファース（スウェーデン）、ポール・ケイシー（英）、マイケル・キャンベル（ニュージーランド）ら実力者がつけた。しかしレティーフ・グーセン（南ア）は2アンダー70の平凡なスコアで40位タイとやや出遅れている。