2週ぶりの開催となる国内男子ツアー、?全英への道?　ミズノオープンよみうりクラシック（兵庫・よみうりCC）が21日に開幕。今大会は、全英オープン日本予選の最終戦となっている。日本プロゴルフ選手権からの5試合の獲得賞金上位2名と、今大会の上位4名が全英オープン（現地時間7月19?22日、スコットランド、カーヌスティーGC）への出場権を手にできるとあって、誰もが目の色を変えてプレーすることになる。

　現在、全英ランキング首位は近藤智弘。3,000万円超の賞金額で周囲からは当確との囁きが聞こえるが、昨年は土壇場でメジャー切符を逃した経験があるだけに、どこまでも慎重に、最後まで丁寧に戦う。また、今季は欧州ツアーに専念している手嶋多一も、主催者のミズノ所属ということもありホストプロとして参戦。今季国内初戦ながら、現在出場権のない全英目指して一発勝負に挑む。

　一方、今大会は長い名前が示すように、昨年まで別々だった2つのトーナメントが合体し、初めて行われる節目の年。不人気と言われる男子ツアーだが、スポンサーは苦労してこれを支えており、まさにその象徴のような形で何とか大会開催にこぎつけた。

　そのため、ディフェンディング・チャンピオンと呼ばれる男が2人いる。韓国の実力者S・K・ホ（06年ミズノオープン優勝）と増田伸洋（同マンダムルシードよみうりオープン優勝）だ。

　どちらも連覇をかけるというあまり例のない戦いになるが、特に増田は初出場となった先のメジャー、第107回全米オープンでオークモントCCに打ちのめされ、予選落ちして帰ってきたばかり。昨季のツアー優勝で力をつけ、日本での最終予選からメジャー切符を手にしたまではよかったが、大きな壁にぶつかっただけに、新たな課題を胸に乗り込んでくる。