最終日に31歳の誕生日を迎えるマーカス・フレイザー（豪）が単独トップに躍り出た。

　欧州ツアー史上最長の全長7,665ヤードを誇るバースバックG＆CC（スウェーデン）を舞台に行われているSASマスターズは現地時間の25日、第3ラウンドの競技を終了。ムービングデーに上位が入れ替わり、3アンダー70をマークしたフレイザーが通算8アンダーで前日の6位タイからトーナメントリーダーに躍進した。

　1打差の2位タイに地元期待のマーティン・アーランドソン（スウェーデン）、初日トップのリー・スラッテリー（英）らが続いたが、前日首位のリカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）は4つスコアを落とし、通算6アンダー5位タイに後退した。

　この日首位に立ったフレイザーにとって、ツアー唯一の勝星は03年のロシアン・オープン。以来、優勝はなく昨年11月にオーストラリアン・マスターズでプレーオフに進出したが、そのときは第一子誕生を間近に控え、妻の容態が気になって先輩のロッド・パンプリング（豪）に惜敗を喫している。だが、今回気がかりなことは何もない。「コースがタフなので自分のプレーに集中するしかない」と言うフレイザーが、自らの誕生日を優勝で飾ることは出来るだろうか？

　尚、出場選手中、世界ランク最上位（7位）のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は、地元ギャラリーの声援も虚しく6オーバー79の大叩きで通算7オーバー75位タイに低迷している。