全英オープンの前哨戦で豪州勢が元気な姿を見せている。

　欧州ツアーのバークレーズ・スコティッシュ・オープン（スコットランド、ロックローモンドGC）が、現地時間9日に開幕。第1ラウンドは13番パー5でイーグルを奪ったリチャード・グリーン（豪）が7アンダー64をマークし、単独トップに立った。1打差の2位タイからポール・マクギンリー（アイルランド）、ゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ（スペイン）ら4人が追走。さらに1打差の単独6位にアダム・スコット（豪）が続いている。

　欧州ツアー2年目だった1997年のドバイ・デザート・クラシックで母国の大先輩グレッグ・ノーマン（豪）、マスターズ王者イアン・ウーズナム（ウェールズ）の2人をプレーオフで撃破し、世界中の注目を集めたグリーン。あれから12年。38歳になったベテランはその時間を振り返り「前はプレッシャーに押しつぶされていた。でも今は、経験を積んでコントロールできるようになったんだ」。おかげでこの日は1イーグル、6バーディ、1ボギーの7アンダー64を叩き出し、2年ぶりのツアー3勝目に向け好発進を切った。

　その他、メジャー2勝のレティーフ・グーセン（南ア）、若手期待のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が3アンダー68の17位タイ。マスターズ王者のアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、アーニー・エルス（南ア）、ジョン・デイリー（米）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）らは、2アンダー69で28位タイにつけている。

　また、日本勢で唯一出場している矢野東は、6オーバー77の大叩きで出場156人中、149位タイと最悪のスタート。必死の巻き返しを余儀なくされている。