ドイツ期待の星、24歳のマーティン・カイマー（独）がコースレコードタイをマークして首位を奪った。

　欧州ツアーのオープン・デ・フランス・アルストム（仏、ル・ゴルフ・ナショナル）が現地時間2日に開幕。この日、9アンダー62と爆発したカイマーが、後続に3ストロークの大差をつけ第1ラウンドをリードした。

　6アンダー65の2位タイには06年の今大会チャンピオン、ジョン・ビッカートン（英）の他、ラファ・エチェニク（アルゼンチン）、ピーター・ハンソン（スウェーデン）、トンチャイ・ジェイディ（タイ）、スコット・ストレンジ（豪）が続き、ディフェンディング・チャンピオンのパブロ・ララサバル（スペイン）は4アンダー67、9位タイからのスタート。今月全英オープン3連覇に挑むパドレイ・ハリントン（アイルランド）は、1オーバー72とふるわず85位タイからのスタート。マスターズチャンピオンのアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）は4オーバー75を叩き、130位タイと大きく出遅れた。

　コースレコードに並ぶ『62』を叩き出したカイマーだが、スタートホールの10番はボギー発進。しかし12番から3連続バーディを奪って波に乗ると、3番パー5でイーグル、さらに上がり3連続バーディを奪ってリーダーボードの最上段に上り詰めた。「ここのところパットが決まってくれなかったけれど、やっと噛み合った」と笑顔。前日は「足が痛くて練習もままならなかった」と打ち明けるが、「今日も痛みはあったけれど、もう気にならない」と好スコアに故障も吹き飛んだ様子。ヨーロッパ勢にとって最大の目標である全英オープンを目前に控え、ドイツのニューヒーローが完全優勝を目指す。