3年前、スコットランド勢としては実に108年ぶりに全米アマチャンピオンに輝いた25歳が単独トップに躍り出た。

　欧州ツアーのザ・セルティック・マナー・ウェールズ・オープンは現地時間の5日、来季の欧米決戦ライダーカップの舞台、ザ・セルティック・マナー・リゾート（ウェールズ）で第2ラウンドの競技を終了。初日8位タイにつけたルーキーのリッチー・ラムゼイ（スコットランド）が通算7アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位に浮上した。

　1打差の2位タイにロス・フィッシャー（英）とロバート・ロック（英）が続き、日本でもお馴染みのジーブ・ミルカ・シン（インド）が通算5アンダーで4位タイにつけた。しかし第1ラウンドでトップタイに並んだ4人はニック・ドハティ（英）がスコアを1つ落とし、通算4アンダー8位タイに後退。トーマス・ビヨーン（デンマーク）とアラン・マクリーン（スコットランド）が通算3アンダー12位タイへ、デビッド・フロスト（南ア）は通算イーブンパー43位タイへそれぞれ順位を下げている。

　また、2日連続『69』をマークしたライダーカップ欧州チームの次期キャプテン、コリン・モンゴメリー（スコットランド）も8位タイと好位置を確保。米チームキャプテンのコリー・ペイビン（米）はカットラインぎりぎりの通算2オーバー62位タイでかろうじて予選をクリアした。

　首位のラムゼイは全米アマチャンピオンになった翌年、その資格でメジャー大会に出場。マスターズではフィル・ミケルソン（米）、全米オープンでタイガー・ウッズ（米）、全英オープンでパドレイ・ハリントン（アイルランド）というように、超一流プレーヤーと同組で回る貴重な経験を積んだ。前週のヨーロピアン・オープンでは「ゴルフを始めた頃からずっと憧れていた」セルヒオ・ガルシア（スペイン）と同組。「トップの選手たちは、たとえ調子が悪くてもスコアをまとめる力を持っている」ことを痛感した。さまざまな経験を経てツアーデビューを果たした今年、まずは目標の1勝を目指しチャンスを着実にものにするつもりだ。