世界ランク4位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）が、全米オープンを前に調子を取り戻そうとしている。

　ガルシアはメジャー今季第2戦を3週間後に控え、現地時間28日開幕の欧州ツアー、ヨーロピアン・オープン（英、ロンドンGC）に参戦。今季はHSBCチャンピオンズを制し同2位となり、一時は休養中だった同No.1のタイガー・ウッズ（米）を脅かした。だが、トップをつかむチャンスだった大会でプレッシャーに押しつぶされた後は今ひとつ。フィル・ミケルソン（米）に抜き返されてランクを落とした。

　さらに前週のBMW・PGA選手権でポール・ケイシー（英）が勝利したことで、ガルシアは同4位に後退。欧州勢の最高位も奪われた。そこで08年2位と相性の良い今大会で調子を上げていこうという作戦に出た。「去年の大会は自分にとってすごく良かったよ。残念ながら（優勝した）ロス（フィッシャー）が信じられないプレーをしたけど」と振り返ったガルシア。欧州最強の座を獲り返し、自信をつけてメジャーに臨むためにも、今年はどうしても勝ちたい。

　予選ラウンドはディフェンディング・チャンピオンのフィッシャーと、準メジャーと呼ばれる米ツアーのザ・プレーヤーズ選手権に勝って勢いのあるヘンリック・ステンソン（スウェーデン）と同組。神の子の異名を持つガルシアの戦いが楽しみだ。

　また、2週間後に米ツアー復帰が決まったジョン・デイリー（米）、新星ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が出場。リー・ウェストウッド（英）、レティーフ・グーセン（南ア）らも参戦し、大会を盛り上げる。