実力者がリーダーボードの上位を賑わす中、世界ランク4位のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は大きく出遅れた。

　英サリーのウェントワースCを舞台に現地時間21日に開幕した欧州ツアーのBMW・PGA選手権第1ラウンド。風が巻き各選手ともスコアメイクに苦しむ中、上がり2ホールをバーディ、イーグルで締めくくったゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ（スペイン）が5アンダー67をマークし、ルーキーのデビッド・ホージー（英）、アンソニー・ウォール（英）と並び首位を分け合った。

　1打差の4位タイにディフェンディング・チャンピオンのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、ニコラス・ファース（スウェーデン）、シャール・シュワーツェル（南ア）らが続き、世界ランク7位のポール・ケイシー（英）が昨季賞金王のロバート・カールソン（スウェーデン）、コリン・モンゴメリー（スコットランド）、メジャーチャンピオンのベン・カーティス（米）らとともに3アンダー69の9位タイにつけている。

　しかし、米ツアーの第5のメジャーと呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権に優勝し波に乗るステンソンは不発した。ボギーを6つ、ダブルボギーを1つ（2バーディ）を叩いて、6オーバー78の大乱調。優勝争いどころか、135位タイと予選突破さえ危ういポジションにとどまった。

　連覇を狙うヒメネスが「風のせいでクラブ選択が難しい」と言ったこの日のウェントワースC。トップタイの好発進を切ったフェルナンデス-カスタノは「粘り強いプレーが功を奏した」と終盤スコアを伸ばした。今季は3試合連続2位（タイを含む）に入るなど好調だが、優勝はまだない。初日のスタートダッシュを生かし、昨季のブリティッシュ・マスターズ以来となるツアー通算4勝目に挑むつもりだ。