終盤スコアを崩しながらおよそ2年ぶりのツアー2勝目を狙うダニエル・ヴァンシック（アルゼンチン）が首位を守った。

　欧州ツアーのBMWイタリアン・オープン（イタリア、ロイヤル・パーク）は現地時間の9日、第3ラウンドの競技を行ったが、夕方になって雷雲が立ちこめ試合は一時中断。午後8時近くになって再開され全員がホールアウトした。そんな中、この日首位からスタートしたヴァンシックは、中断のあとプレーした16番、17番を連続ボギーとし通算11アンダーにとどまったが、かろうじてトップの座を死守。中断明けに苦労し「アンラッキーだった」と嘆いたが、それでも「トップに居られてハッピーだよ。自信がみなぎっている感じ！」と胸を張った。

　1打差の2位に現在チャレンジツアー（下部ツアー）を主戦場としているループ・カッコ（フィンランド）が続き、通算9アンダー3位タイにトーマス・エイケン（南ア）と初日のトーナメントリーダー、ギャレス・メイビン（北アイルランド）の2人がつける展開。

　また“お騒がせ男”ジョン・デイリー（米）は、4バーディ、2ボギーの2アンダー69。3日連続『69』にスコアをまとめ、通算6アンダーで前日の16位タイから11位タイに順位を上げた。「皆は劇的なカムバックを期待しているんだろうが、自分としてはまずまず。それでもパットが安定しないから、少しイライラが募るよ」とデイリー。前週のスペインでは31位タイに入っており、来週以降も3週間ヨーロッパで戦う予定。果たして最終日、さらなる上位浮上はあるのだろうか？