スコット・ストレンジ（豪）が逆転で欧州ツアー2勝目を挙げた。

　ボルボ中国オープン最終ラウンド（現地時間19日、中国、北京CBDインターナショナルGC）、ストレンジは首位のリチャード・フィンチ（英）に4打差の5位タイでスタート。前半を2アンダーでプレーし、後半に入ると12番でボギーを叩いたが、14、15番のバーディで獲り返した。大詰めの17番でもスコアを1つ伸ばし、4アンダー68の通算8アンダー。単独2位のゴンサロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）に1打差をつけて逆転優勝を飾った。

　08年のザ・セルティック・マナー・ウェールズ・オープン以来となる欧州ツアー2勝目に「最高のプレーで勝った」と自画自賛したストレンジ。コースにリーダーボードが少なかったことから、最後のパットを沈めるまで勝利したかどうか分からず、目の前の1打だけに集中。そんな状況での優勝に笑顔を見せた。

　前日首位のフィンチはフロントナインでノーバーディ、3ボギーと苦戦。この日はスコアを2つ落として通算6アンダー。マーク・ブラウン（ニュージーランド）、アシュリー・ホール（豪）と並ぶ3位タイに終わった。

　なお、今大会は08年まで欧州、アジア両ツアー共催で実施。そして今年は欧州ツアーとワンアジアツアー（今回は豪州ツアー、中国ゴルフ協会、韓国ゴルフ協会）の共催イベントとして行われた。

　今大会が初戦となったワンアジアツアーは、アジアゴルフ界が一緒に大きくなっていくことを前提に豪州ツアー、中国ゴルフ協会、韓国ゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構（JGTO）が関係。だが、アジアンツアーとの関係が微妙なこともあり、不安を抱えたままの船出となった。