上田桃子が米女子ツアー参戦を視野に、女王へ残り3試合全力投球だ。

　日米両ツアー共催のミズノクラシックで米女子ツアー勢を向こうに回して見事に優勝。来季の同ツアー出場権を手にした上田の心は、早くも米国へ飛んでいた。しかし、最終日にアルバトロスを見せる劇的な勝利の興奮も覚めやらぬうちに、国内女子ツアーの次の戦い、9日に開幕する伊藤園レディスゴルフトーナメント（千葉・グレートアイランドC）に挑む。練習ラウンドを行った上田は、改めて米国への思いを吐露。さらには日本のファンを大事にしたいとの考えから、日米の両舞台で戦うプランを口にした。

　もちろん、そうなれば肉体的にも精神的にも厳しいシーズンとなるのは目に見えている。それでも、未勝利のうちからブログのタイトルを“待ってろ世界！”と銘打った積極性でこれを乗り越えていく構えだ。

　一方、残り3試合と大詰めを迎えた国内女子ツアーの賞金女王争いにも力を注ぐ。現在獲得賞金は約1億4,259万円と、2位の横峯さくらに約3,173万円差をつけて首位を独走。今大会の優勝賞金は1,260万円とあって、2週連続Vでとどめを刺したい。