アダム・スコット（豪）が、ようやくシーズンをスタートさせる。

　昨年8月に米国男子ツアーのWGC-ブリヂストン招待で圧勝し、一回り大きくなったと言われたスコット。その一方で、11月に行われた豪州ツアーのオーストラリアンPGA選手権で4位タイに入って以来、試合からは遠ざかっていた。

　ライバルたちが欧州ツアーや米ツアーで早々にプレーしている中、沈黙を守って練習を続けていたスコットだが、今週の米男子ツアー、ノーザン・トラスト・オープン（現地時間16?19日／カリフォルニア州、リビエラCC）に登場する。

　タイガー・ウッズ（米）の元キャディで、昨年その関係が終了したスティーブ・ウィリアムス氏をキャディに使い始めて以来、何かと周囲は騒がしい。タイガーとスティーブは、長い間のパートナーであり友人でもあったため、ウィリアムス氏が怒りを撒き散らしたからだ。

　それでも、スコットは決してその騒動に巻き込まれることなく、マイペースを貫いた。だからこそ、WGC-ブリヂストン招待の勝利があったに違いない。

　約2か月半ぶりの登場となる今週、スコットがどう変わっているのかに注目だ。2005年には優勝しているゲンのいい大会でもあるだけに楽しみだ。