新鋭がリーダーボードのトップを賑わす中、ベテラン勢がじわりと順位を上げている。

　欧州、アジアン両ツアー共催のUBS香港オープン（香港GC）は現地時間の21日、第2ラウンドの競技を終了。弱冠20歳のオリバー・フィッシャー（英）が5アンダー65の好スコアで回り、通算8アンダーとして、オリバー・ウィルソン（英）、チャワリット・プラポール（タイ）、そしてこの日のベストスコア『62』をマークしたルイス・ウーストハウゼン（南ア）と並び首位タイに浮上した。

　1打差の5位タイにベテランのコリン・モンゴメリー（スコットランド）、マーカス・フレイザー（豪）、ヨハン・エドフォース（スウェーデン）他が続き、注目のジョン・デイリー（米）は2日連続2アンダー68にスコアをまとめ、通算4アンダー15位タイにつけている。

　初日のトーナメントリーダー、リャン・ウェンチョン（中）はスコアを1つ落とし、通算5アンダー13位タイに後退。初日73位タイと出遅れた前週の優勝者ジーブ・ミルカ・シン（インド）は7アンダー63と爆発し、通算6アンダー10位タイにジャンプアップ。また今季チャンピオンズツアーの賞金王、ベルンハルト・ランガー（独）が通算4アンダーで前日の32位タイから15位タイに順位を上げた。

「ここはジュニアの頃に回ったことのある思い出のコースなんです。いいゴルフが出来て良かった。週末に向け絶好のポジションですね」とツアー初優勝を狙うフィッシャーは声を弾ませる。また同じ首位タイのウィルソンは、先のHSBCチャンピオンズで世界ランク2位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）とプレーオフを戦い敗れたものの、現在賞金ランク2位と絶好調。「もし優勝すれば、今週試合に出ていないガルシアを抜いて賞金ランク1位でクリスマスを迎えることが出来る。考えただけでワクワクするね」と、香港での勝利に意欲を燃やしている。

　一方、日本勢唯一出場の清田太一郎は初日100位タイと大きく出遅れたが、この日3アンダー67とスコアを伸ばし、通算1アンダー46位タイで決勝ラウンド進出を決めた。