今季限りの現役引退を表明しているアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）がヨーロッパ最後の試合で優勝戦線に浮上した。

　現地時間6日にデンマークのサイモンズGCで行われた欧州女子ツアーのニクレディット・マスターズ。アニカは第2ラウンドを5アンダー68で回り、通算7アンダーで2位タイの好位置につけた。首位は20歳のツアールーキー、メリッサ・リード（英）で上がり2ホール連続イーグルを奪い、7アンダー66をマーク。スコアを通算13アンダーまで伸ばし、初優勝に王手をかけている。

　トップとの差は6ストローク。大きく離されているが、アニカは「以前10打差をひっくり返したこともあるし、不可能はない」ときっぱり。「いいプレーが出来た」と本人が言うように3ホール目（10番スタート）の12番パー5でイーグルを奪うと、14番ではホールインワンかと思わせるスーパーショットを披露。ヨーロッパでのアニカの最後の勇姿を観届けようと詰めかけたギャラリーを喜ばせた。最終日は勢いのある新人を追いかける展開だが、不可能を可能にするプレーで有終の美を飾りたい。