フィル・ミケルソン（米）がホールインワンをマークし、予選落ちの危機を脱出した。

　次週に迫った全英オープン（英、ロイヤル・バークデール）の前哨戦、欧州ツアーのバークレーズ・スコティッシュ・オープンは、スコットランドの名門ロックローモンドを舞台に現地時間の11日、第2ラウンドの競技を終了した。第1ラウンド77位タイと出遅れていたミケルソンが、198ヤードの5番パー3でティーショットを直接カップイン。このエースで勢いに乗り4アンダー67とスコアを伸ばし、通算4アンダー28位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

「入った瞬間は見えなかったけれど、突然グリーンの周りにいたギャラリーが飛び跳ねて歓声を送ってくれて（ホールインワンだということが）分かった。素晴らしい光景だったよ。あれがなかったら、もしかしたら予選を通れてなかったかもしれない。あの1打で波に乗れた」と世界ランク2位のミケルソン。5番アイアンで放った打球がピン手前約3メートルに跳ね、そのまま転がってカップに吸い込まれたシーンは圧巻だった。

　上位は初日3位につけたアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）が通算9アンダーで単独首位に浮上。この日5アンダー66の好スコアをマークしたダミアン・マッグレイン（アイルランド）が通算8アンダーで単独2位。初日トップタイのジェイディ・トンチャイ（タイ）は通算7アンダー3位タイへ、アレキサンダー・ノーラン（スウェーデン）も通算5アンダー14位タイへそれぞれ後退している。

　一方、初日ミケルソンとともに出遅れていたアーニー・エルス（南ア）は持ち直し、この日は3連続2回を含む7つのバーディ（2ボギー）を奪って5アンダー66をマーク。通算4アンダーとして、98位タイから一気に28位タイに浮上した。また、世界ランク3位のアダム・スコット（豪）も1イーグル、3バーディ、ノーボギーの5アンダー66で、エルス、ミケルソンらとともに28位タイで予選をクリアしている。