ヨーロッパを代表するプレーヤー、コリン・モンゴメリー（スコットランド）やリー・ウェストウッド（英）が背後に迫る中、優勝経験のない25歳のパブロ・ララサバル（スペイン）が首位をキープした。

　現地時間28日に行われた欧州ツアーのオープン・デ・フランス・アルストム（仏、ル・ゴルフ・ナショナル）の第3ラウンド。この日4アンダー67をマークしたララサバルが、唯ひとりスコアを二桁アンダー（通算11アンダー）まで伸ばし、後続に3打差をつけトップの座を堅守した。

　しかし油断は禁物。3打差の2位タイにモンゴメリーとソレン・ハンセン（デンマーク）がつけ、4打差の4位タイにウェストウッド、デビッド・リン（英）の実力者たちが、虎視眈々と逆転Vを狙っているからだ。「自分の調子は決して良くないけれど、僕にしてもウェストウッドにしてもハンセンにしても優勝経験がある。勝ち方を知っている者は強いよ」と言うのは、ツアー通算32勝目を狙うモンゴメリー。これに勝てばライダーカップ出場への道が開けるだけに気合いが入っている。

　先輩にプレッシャーをかけられたララサバルは「リーダーボードにモンティやウェストウッドの名前があったけど、全然プレッシャーは感じなかった。逆に彼らより良いスコアを出してやるぞ！　と気合いが入ったよ」と逃げ切りVに照準を合わせている。「予選会から出場している僕がこの位置で戦えているんだから楽しいね。失うものはないよ」と言う世界ランク481位のララサバルが、ビッグネームにどんな戦いを挑むのか注目だ。