開催コースの改造を手掛けるなど、大会に縁の深いアーニー・エルス（南ア）が初日につまずいた。

　欧州ツアーのBMW・PGA選手権がイギリスのサリー、ウェントワースC（ウェストC）を舞台に現地時間の22日開幕。長年サリーに居を構え、コースの改造も依頼されたことがある世界ランク3位のエルスだが、第1ラウンドは2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー75と崩れ、87位タイと大きく出遅れてしまった。

　ビッグネームらがもたつく間に目の覚めるようなスタートダッシュを見せたのが、ポール・マクギンリー（アイルランド）。コースレコードを更新するノーボギーの7アンダー65と爆発し、2位のロバート・カールソン（スウェーデン）に1打差をつけ単独トップに躍り出た。「今年はずっと初日が鬼門だったから、こんなにいいスタートが切れて、自分でも興奮している。下が固くて難しいコンディションだけど、その方が自分には合っている」とマクギンリー。1958年のハリー・ブラッドショー（アイルランド）以来、半世紀ぶりのアイルランド勢Vを狙うことになる。

　その他、世界ランク19位のルーク・ドナルド（英）がイーブンパー72で41位タイからのスタート。現在欧州ツアーの賞金ランク2位につけるヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は2オーバー74で73位タイ。同ランク3位のリー・ウェストウッド（英）が5オーバー77を叩き121位タイにとどまるなど、初日は今季好調な選手の出遅れが目立った。