日本でもお馴染みのジーブ・ミルカ・シン（インド）がアイルランドで好スタートを切った。

　欧州ツアーのアイリッシュ・オープン（アイルランド、アデアマナー・ホテル＆GR）が現地時間の15日開幕。ノーボギーの6アンダー66をマークしたシンが、リチャード・グリーン（豪）とともに首位を分け合った。

　2打差の3位タイにブラッドリー・ドレッジ（ウェールズ）とヨハン・エドフォース（スウェーデン）、マーセル・シーム（独）、ミッシェル・ロレンツォ-ベラ（仏）らが続いている。またディフェンディング・チャンピオンで地元一番人気のパドレイ・ハリントン（アイルランド）はイーブンパー72で30位タイに止まったが、「パープレーなら決して悪くない。上位はスコアを伸ばしているけれど、このコースはタフだから今後何が起こるかわからないよ。まだ残り3日もあるからね」と楽観的な見解を示した。

　同じく30位タイにBMWアジア・オープンで復活Vを飾ったダレン・クラーク（北アイルランド）がつけたが、リー・ウェストウッド（英）はコリン・モンゴメリー（スコットランド）らと同じ3オーバー75、80位タイと出遅れた。

　スタートダッシュに成功したシンは1イーグル、4バーディの快調なゴルフで最終ホールを迎えたが、最後の最後（パー5）で第3打をグリーンサイドの草むらに打ち込む大ピンチ。そこから慎重にアプローチを打ったものの、ボールはピンを10メートル以上オーバーしてしまった。ところが「ボギーで構わない」と思って打った10メートル以上のパーパットがカップに吸い込まれ、ノーボギーの66でホールアウト。「あれは今日のハイライト。でも1日集中してプレーすることが出来た」とシンは明日につながる貴重なパーセーブに安堵の笑顔を浮かべた。